「1/6 fabric」では、生地にプリントするパターンも「滋賀」で統一しています。
ただ単にモチーフを描くのではなく、色鉛筆で塗りつぶした紙から切り絵のようにモチーフをひとつひとつ切り抜き、スキャンしてパターンとして構成するという手順で制作しています。それも、モチーフ丸ごとの形を切るのではなく、花の花びら1枚1枚、花の中心部分1粒1粒、水中のあぶく1泡1泡、湖の波紋1波1波など、モチーフひとつでもできるだけ“パーツのパーツ”を細かく切り出し、集めて重ねてひとつの形にしています。
切る、貼る、重ねるという手作業から「こうしたらおもしろいかもしれない」を繰り返し、偶然生まれる形のおもしろさを追求しました。
モチーフをひとつひとつ切り貼りするより直接手で描いた方が断然早いのですが、切ることで生まれる切り口の独特の味わいといびつさ、力強さに魅力があり、この手法中心に「1/6 fabric」のパターンを制作しています。